ヨガを続ける1番の理由が「自律神経が整うから」という方は多くはないかもしれません。
でも、自律神経の乱れで身体の不調を訴える方は増えているそうです。
人の身体に大きな影響を及ぼす自律神経とヨガの関係について深堀りしていきます。
自律神経とは
人のあらゆる生命活動を支えているのが神経です。神経には末梢神経からの情報たちをまとめて指令を出す中枢神経と、その指令を体全体に伝える末梢神経があります。
末梢神経には、運動神経など自分の意思で動かすことのできる体性神経と、呼吸や血液循環、体温調整、内臓の動きなど自分の意思で動かすことのできない自律神経があります。
さらに自律神経には、交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)があります。交感神経は身体を活動的にする神経、副交感神経は身体を休息させる神経です。この2つの神経の働きは1日の中でリズムがあり、時間帯によって変化しています。仕事や学校などで活動する日中は交感神経が優位になり、休息や睡眠に向かう夜は副交感神経が優位になります。バランスがうまくとれていることで、健康的な毎日が過ごせます。
夜更かしはほどほどにしないと、バランスが崩れてしまいますね💦💦
自立神経が乱れたらどうなる?
自律神経は24時間・365日働きつづけています。眠ってる間も、当然ですが血液は流れているし呼吸もしていますよね。
自律神経が乱れると、様々な症状がみられるようになります。自律神経は全身の臓器や血管に分布しているので、症状も起こる場所も多岐にわたります。以下はほんの一例です。
- ぐっすり眠れない
- やる気がでない
- 集中力がない
- 頭痛がする
- 風をひきやすい
- 理由もなくいらいらする
- 気分が滅入る
- 疲れがとれない
そもそもどうして自律神経は乱れるの?
乱れる原因がわかったら未然に防げるかもしれないね。
次の章でひとつひとつみていきましょう。
自律神経が乱れる原因は?
① 不規則な生活習慣
毎日の生活は食事、睡眠、休養、労働、運動の5つの要素から成っています。一定の時間に食事をし、質のいい睡眠をたっぷりとり、適度な運動を心がけ、ゆったりと穏やかな時間を過ごす。頭ではわかっていても忙しいと簡単にはいかないですよね💦
ヒトの体の機能も自律神経も24時間リズムで動いています。交感神経と副交感神経の入れ替わる周期が24時間なので、慢性的な寝不足や不規則な食生活は、そのリズムが狂い自律神経の乱れの原因になります。
⓶ ストレス
ストレスというと、人間関係や不安や悩み、オーバーワークやプレッシャーなどなど、すぐにいくつか思いつくくらい生活に深く関係しています。気温や気圧もストレスの原因になるらしいので、誰でもはかりしれないほどのストレスと普段向き合っているということになります。
ストレスを受けると交感神経が優位になります。アクセルを踏み臨戦態勢を整えて、ストレスから心身を守ろうと頑張るんです。その緊張状態が長く続くとバランスを崩すのは容易に想像できますね。
③ 更年期障害などの病気
更年期障害の主な原因は女性ホルモンの急激な減少です。女性ホルモンの分泌をつかさどる脳の視床下部は自律神経もコントロールしています。女性ホルモンが減少すると脳が混乱して自律神経のバランスが崩れます。
他にも、気温や気圧などの気象の変化が原因で起こる気象病も自律神経の乱れによるものです。
自律神経とヨガの関係
自律神経と呼吸。ヨガと呼吸。自律神経もヨガも呼吸と深く関係しています。
現代人は交感神経過多になりがちだそうです。交感神経が優位なとき呼吸は浅くなっています。アクセル全開で走り続けて、休みたくなったら、ブレーキの役割をする副交感神経を優位にする必要があります。ゆっくりと深く呼吸をすることで副交感神経が優位になり、休息へと向かいます。
ヨガは深い呼吸を繰り返して体中に酸素を取り入れながらポーズをとります。インストラクターの方がレッスン中「めいっぱい吸って~」「ゆっくり細く吐いて~」「呼吸を意識して~」のような呼吸に関する声掛けを頻繁にしてくれます。たまに難易度の高いポーズ中などは呼吸を忘れているのですごくありがたいのですが、ヨガ=呼吸というくらい、呼吸はヨガに欠かせない要素です。
ヨガを行うことで副交感神経が優位になり、自律神経のバランスを整えることになるんですね。ヨガをしていなくても、普段から深呼吸をしてリラックスするように意識しましょう。
まとめ
自分でコントロールすることができない自律神経だと思っていたけど、日常生活に呼吸を少し取り入れたり、生活習慣を少し変えてみることで改善すると再認識するいい機会になりました。